2020/04/19 16:55
初めまして、渡り鳥さん商会のオーナーです!
このお店を開いたのは「本気で考えて製作した便利な袋物」を販売するというミッションでしたが・・
袋物に限らず、整頓されていて便利なものを作ることが好きだと気が付きまして、
毎日の料理、これをなんとか整頓して便利にしたいという欲求にどうしても勝てなくなり、製作したのが
「たった1枚のレシピ」です。
料理って、レシピ集や雑誌に1種類ずつ作り方が掲載されていて、それを作って覚えてレパートリーにする、
という繰り返し習得の最たるものだと今まで考えていたのですが、
あるとき、「ル・コルドン・ブルー」を卒業された方が出版なさった本に
お菓子そのもののレシピではなく、「クレーム・ド・パティシエ(カスタードクリーム」や「スイスメレンゲ」
など、基礎的なものの作り方がたくさん掲載されていて、「これとこれを組み合わせるとこのお菓子になるよ」
と掲載されているのを読みました。
フランス菓子に限らず和菓子も、何かと何かの組み合わせで色々なお菓子が出来上がります。
そう考えたら、料理も素材と調理法と味付けの組み合わせで、たくさんのものが生み出されているとわかりました。
私はお菓子作りも料理も子供の時から大好きですが、それでも毎日「晩ごはん何にしよう・・・」と悩みながら
駅から家まで歩きます。
もう、献立を考える立場って、「食べたいもの」なんてないですよね?
毎日食べたいものを作って晩ごはんにするってなったら、「食費」という壁が立ちはだかります。
家にある材料の中で作ったものを、食べ終わって「おいしかった!」と言ってもらえると
本当にほっとします。「今日も終わったー!!」って感じです。
駅から家に帰る途中、冷蔵庫に何があるか頭をフル回転させて使う食材を選び、
選んだ食材を4つのグループに分けて作るものを考える。
こんなことをしばらくやっていたのですが、味付けが単調になってきてしまい、
食べてる自分まで飽きてしまったんですね。
選んだ食材を4つのグループに分けるというのは、とても良かったんです。
4つなのは、1つが主菜、2つが副菜、残る1つが汁物です。
使わなきゃいけない野菜を冷蔵庫からどんどん出せばいいだけなので、考えずに済みます。
でも次!!!
味付けに悩むんです。
主菜を煮物にしたら副菜はしょうゆ味以外のものにしないと、自分が食べたいと思えないので・・
それで、味付けも考えずにできるようにしたいと思って、思いつく限りの簡単な味付けを
ピックアップしたんです。
さらにこのピックアップした味付けを、主菜と組み合わせて合うかどうか、これも整理して考えました。
そうしたら、主菜と副菜のナイスな組み合わせが一目でわかる一覧表が浮かんだんです!!
↓それがこちら↓

前置きが非常に長くなったのですが、
「主菜と副菜2種類????はぁ?そんなに短時間で作れるわけないでしょ、そんな時間どこにあんの??」
という声が聞こえてくる気がしますが、
ちょっとこらえて私の話の続きを読んでいただけませんか?
晩ごはんの主菜はみなさん割と簡単に決めてると思います。例えば「肉を焼こう」とか「魚を煮よう」とか。
そこに「それじゃあ足りないから」とか「野菜も食べなきゃいけないから」もう一品考えよう、となりませんか?
そしてそれはだいたい、肉を焼いている間とか魚を煮ている間、そしてご飯が炊きあがるまでの間にやっています。
そのちょっとした時間にできちゃえば問題ないですよね。
あとはお鍋の問題でしょうか。
お鍋をたくさん使うなんて、考えたくもない!そうです、私もです!!
だから私は鍋を2個までしか使わないと決めて料理しています。
使う鍋の個数を制限すると、調理の順番が変わります。
副菜は冷めていてもいいから、主菜を作る前に茹でたり、炒めたりしてボウルで味付けをします。
こうするとその鍋はそのまま次の主菜の調理に使えます。
煮物など時間がかかるときは、煮物を先に始め、煮ている間に別の鍋で副菜の調理をし、
その鍋を使って汁物を作ります。
こうすれば鍋は2つで済みます。あとは生野菜の副菜を作るとか、電子レンジで茹でる、オーブントースターで焼く
などなど、台所にあるものを駆使して「ご飯が炊きあがるまでに」とか時間とお鍋の数を意識して調理します。
料理はある意味「時間との闘い」です。まぁ、料理に限らずですが。。
この闘いに毎日勝つためには、「余計なことを考えない料理」をすることが必要です。
時間と、次に待つ洗い物のことは考えないといけません。
使う食材は目で見てパッと選べばいい。それと同じように献立も味付けもパッと選べるようになれば
毎日の料理が少し楽になるかもしれません。
さぁ、お待たせしました、ここからが本日の本題「子供☆調理実習」です。
全国的に拡がっている小中学校の休校。。我が家の次女も休校で家にこもっています。
私には娘が二人いまして、長女は今春社会人となりましたが、2年前から一人暮らしをしています。
うちでは「中学生になったら毎月1回調理実習」という伝統がありまして、おかげで長女は
食に関することで困ることがひとつもありません。
そこで!この休校という前代未聞の機会に、「子供☆調理実習」をしてみてはいかがでしょうか?
メディアや雑誌などでも「親子で作る簡単〇〇」というものを色々とりあげていますが、
そればっかり何度も作りたくないし、その都度食材を買うのも無駄だし・・とお考えの方は
たくさんいると思います。
そんなときにこの「たった1枚のレシピ」をどうぞご活用ください!
お母さんあるいはお父さんが食材を出して主菜を考えたら、その主菜に合う味付けをお子さんに選んでもらってください。
食材を切るのも調理するのも、まずはお母さんあるいはお父さんがやってください。
お子さんにはまず味付けを担当してもらいましょう。
味付けに使う調味料はどのご家庭にも必ずあるものばかりです。下味をつけるなどという面倒なことはひとつもありません。
次の日には同じ食材で別の味付け。同じ食材を使いまわすということを教えてあげられます。
そして今度は違う食材で同じ味付け。調味料を使い切ることを教えてあげられます。
味付けや食材で料理が変わるということを「楽しい!」と考えるようになったら
そこから食材を切ったり、調理したり、ということを教えられます。
長い休校。こんなときにしかじっくり食育できる機会はないと思います。
ここで料理に対するハードルが下がったら、高校生になったときに
「お弁当は自分で作る。」と言ってもらえるのも夢ではないですよ☆☆
ここまでお読みくださって誠にありがとうございます。
「たった1枚のレシピ」に少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。